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決断の時 No.2

column

コラム「人と経営」

決断の時 No.2

1.アメリカの決断

4年振りの大統領選挙が11月4日行われ、オバマが氏がマケイン氏を破り新しい大統領として選ばれた。勝利演説でオバマ氏は、「これは、あなた方の勝利だ」と力説した。

また、「米国の真の強さは経済規模や力や武力によってもたらせるのではなく、揺るぎない理想の力、つまり民主主義、自由、機会と希望によってもたらせるということを示した。」

そして、世界同時不況の引き金を引いたアメリカは、必ずこの危機やこの不況を「Yes we can(そう、私たちにはできる)」という言葉で締めくくった。

2.米国はどう変化するのか

米国民の決断が、新大統領を誕生させた。47才の黒人大統領である。
多民族国家の米国、オバマ氏が勝利した州の殆どはカリフォルニアやニューヨークなどの大都会だ。

新政権での様々な政策が予測されている。裕福な人々には増税を行い低所得者には減税を行う。地球環境に優しい政策への転換。世界とは対話路線で秩序を守る etc・・・。

米国を取り巻く環境は厳しい。クリントン政権で掲げたスーパーハイウェイ構想。そしてITバブルが訪れる。ブッシュ政権の8年間、金融バブル、だぶついた数百兆円のマネーが世界を飛び交った。

3.秩序とプライドが必要

世界的な秩序をどう回復するのか、経済一つとっても先進諸国が市場に協調介入しても収まらない。世界の株安は刻々と進行している。来年度は世界各国でマイナス経済成長を予測している。

軍事や安全保障は、国連の枠組みで機能しているとは言えない。米国やロシア、中国は国連中心ではない。オバマ新大統領は、国連との関係をどう構築するのかまだ見えない。

自国の繁栄のみに関心がある国という単位が、今後も続いていくのか。
ソ連が崩壊し、様々な国が独立したが紛争は絶えない。国の単位から民族単位に。
各民族はどんなプライドを持ち、どんな夢を描いているのだろうか。

いくら貧しくても侍にはプライドがあった。明治維新を成し遂げた志士達に共通していたことだ。
世界の平和は、経済や武力では行えない。
オバマ氏の勝利宣言と重なる。

(Written by 川下行三 08/11/07)
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