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コラム 人と経営

山と谷を楽しむ No.2

1.山か谷かを判断する

人間は定期健診や人間ドックである程度健康状態を診断出来る。しかし、企業の診断は難しい。取引の金融機関が決算書を見て診断はしない。
新規事業の可能性を評価しない。回収が出来るかどうか。

決算書を見れば、今年一年の収益や資産は解る。過去の決算、現在の市場、経営者の意志、社員の能力や士気などを詳細に分析しないと健康なのか、病気なのか。山なのか谷なのかは判断出来ない。

内部統制の実施や監査役を設置してはいるが、機能していない企業が多い。
企業の置かれている外部環境などマーケティング分野の評価や分析はもっとなおざりにされている。

2.山を登る企業、谷に下る国家

日本の先行きをエコノミストは悲観的に見ている。スペインやギリシャを除くと欧州は今年度プラス成長の予測を立てている。米国も同様だ。
中国を中心としたアジアは当然ながら勢いがある。

韓国の現代自動車は、落ち込む米国の自動車市場で唯一伸びている。サムソンは日本の半導体や電気大手を尻目に世界市場で成長を続ける。日本の企業で元気な企業は少ない。

この差は何なのか。例えば、米国で現代自動車は新車購入した一年以内に会社をリストラされた場合、返品(返金)に応じるという。斬新な取り組みを実施した。一歩先を行く。

3.こころが山に登れば良し

作家の浅田次郎氏が、新書「ハッピー・リタイアメント」を上梓した。
書の内容は割愛するが、人生には山も谷もある。前半良ければ後半悪し。
どういう状況で有れ「人間の誇りを失うな」というメッセージを感じる。

大金を持とうが、経済的に厳しい場に置かれようが、自分の生き方に自信を持てれば幸せな人生であると言える。何かを残したいと思う。足跡を残したいと思う。
でも、モノを残すのではなく誰かの心に残ればいい。

日本人が世界に誇れるのは真面目さや勤勉さだ。手を抜かない性格が強みでもある。
その勤勉さや心配りが必要なのはモノづくりではなく、サービス業だ。
ミュシュランが評価した京都の老舗には和のこころがある。
(Written by 川下行三 10/01/08)
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