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ライフデザインを考える No.1

column

コラム「人と経営」

ライフデザインを考える No.1

1.あなたが贈ってもらいたい言葉

某研修で、講師が「難しい質問です。皆さん、目をつぶって下さい。あなたの告別式です。人生の最期に贈ってもらいたい言葉とは何ですか?」「家族が親しい友人が、職場の上司が、あなたに向けて語りかけます」

「やり残したことがあるよね」「素晴らしい人生を全うされたね」とか色んな言葉を想像できるでしょう。そして、一番大事なのは、自分自身に対して、亡くなる前に、どんな言葉をかけることが出来るか。

本田宗一郎が、病床で「俺の人生は幸せだった」と語った。戦後の焼け野原から一代で世界のホンダを築き上げた。本田宗一郎は自分の夢に対して忠実に生き、そして悔いは無かったと思われる。

2.人生の最期を飾る終活

今、書店に行くと終活(しゅうかつ)という棚(売り場)がある。人生の最期を迎えるにあたって行うべき活動のことだが、具体的には、葬儀や円滑な相続が行えるような準備をするのが一般的だ。

本当の終活は、死と対峙することから始まる。スイス生まれの精神科医エリザベス キューブラー・ロスが書いた「死ぬ瞬間」は、200人の末期患者をインタビューし、死に至る心理を分析し綴ったものだ。

その中で、末期患者は、始め死を認めず、怒りや恐怖を感じる。絶望感が絶頂に達すると抑うつになるが、最期には死を受け入れ、安らかな死を迎える。大きな葛藤や苦しみを乗り越え、受容に至る。

3.ハッピーエンドノート

末期患者の終末期ケアを専門施設や在宅で行うのがホスピスだ。心の準備をカウンセラーや牧師、僧侶などが相対する。しかし、実際に終末期を迎えていない人には、実感が無い。

終活と共に、エンディングノートも脚光を浴びている。最期の覚え書きのようなもので、遺言の様な法的な効力は無いが終活ブームに乗っかって出版社が様々なノートを発売している。

第二の人生(普通は、定年退職後)前に、やり残しが無いように準備をすべきだろう。「人生の棚卸し」をやってみる。数年の計画を立て満足出来る終活へと歩んで欲しい。

エンディングノートでは無く、幸せをくっつけてハッピーエンドノートを書いて見たらどうだろう。

(Written by 川下行三 12/12/17)
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