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脳に近づくコンピュータ No.2

column

コラム「人と経営」

脳に近づくコンピュータ No.2

1.AI(人工知能)を取り巻く環境

AIを使った消費者向けのサービスをアップルやグーグル、マイクロソフトなどがしのぎを削っている。また、ソフトバンクが提供するペッパーのような感情型ロボットもIBMのAIを使いサービスを展開する。

今から遡ること60年前、1956年米国の大学(ダートマス大学)における会議でジョン・マッカーシーがAI(人工知能)という用語を使った。
計算機時代のコンピュータを使ったAI第一世代の始まりだった。

そして、囲碁の名人にコンピュータが勝利したグーグルのアルファ碁は第三世代と呼べる深層学習(ディープラーニング)という技術を生かしたAIだ。

2.進化したAI

2012年、画像認識のコンペでトロント大学が切り拓いた技術が、現在のAIを飛躍的に向上させた。それが深層学習(ディープラーニング)だ。
AIが自己学習しながら解決策を導き出す。

技術的な飛躍は進んでいるが、実際の活用を考えると膨大なコンピュータを使いAIのソフトウェアで現実的な答えを導き出せるのは、先端の研究を行っている大学と数社の企業に限られる。

AIが進化すると人間を操る時代が来る、とか人間の能力を超えるとか言われており、世界経済フォーラムは日米で2020年までに700万人の雇用が無くなると予測している。

3.奥さんの脳が手の中に収まる

SF映画の大作「2001年宇宙の旅」に出現するコンピュータHALは、感情を持ち、人間に嫉妬を感じる。現在も将来的にもAIが感情をもったり、好き嫌いや、快不快を感じる人間の本能のようなものは持たない。

様々な専門家が、AIが進化した時の脅威を述べているが、映像の中で起こりえても、今の技術ではあり得ないと主張する専門家が多い。AIの研究者は、自ら倫理規定を設けようと動いている。

アップルのiPhoneに向かってユーザーが呼びかける。音声認識サービスのsiri(声は女性)が返事をする。ここにAIが活用されれば、奥さんでしか理解が出来なかった「あれやそれ」を認識してくれる。一声発すれば問題が解決する時代がもう目の前まで来ている。

(Written by 川下行三 16/06/21)
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