コラム「人と経営」
デジタルかアナログか、働き方が変わる
1.三種の神器が通用しない
アナログかデジタルか。新入社員はパソコンが苦手、物心ついた頃からスマホが手元に有り、パソコンは使わない。企業は新入社員研修にパソコンの使い方を教える。
会社の電話も使い方がわからない。家ではスマホで電話をする。電話器が家には無い。ビジネスフォンの使い方から教えないといけない。事務所の電話が一斉に鳴る、これは彼らにとっては驚きだろう。
最近までは、会社での「仕事の三種の神器」は電話器、パソコン、自分の机だった。フリーアドレスで自分の机が無くなる。机の上にあった電話器を無くし個人の携帯に電話がかかる。そして、パソコンは家に。
2.消費も働く人も新しい世代に
1990年代後半から2000年代前半に生まれた世代のことをZ世代と言う。1995年にWindoes95がリリースされインターネットが急速に普及、デジタルに慣れ親しんだ価値観を持つデジタルネイティブ世代。
消費のリーダーは確実にZ世代に移っていく。某自動車会社は新車のメインターゲットをZ世代に絞る。ブランド名よりも実際の品質や社会的価値を評価するZ世代。SNSを駆使し、情報収集し拡散する。
アメリカでは、1960年代から1970年代に生まれの世代を「X世代」。1980年代から1990年代に生まれた世代を「Y世代」と呼ぶ。そしてZ世代。2007年、iPhoneが発売。その後、市場はガラケーからスマホへ。
3.コロナで変わる働き方
1年前と比べると働き方は大きく変わった。出社をせずにテレワークで仕事をこなす。顧客との交渉も社内会議もオンラインツール(Zoom他)を使う、新規開拓までも。
中小の製造業やBtoB販売会社のテレワーク率は全社で1割位か。この機会に、業務の見直しや作業工程を見直し結果を出そうと頑張っている企業もあるが、多くの企業の働き方は従来と変わらない。
某中堅のIT企業。理系や情報系、文系を問わず採用。入社後、一から教える。スマホ片手の若者が30歳前に立派なSEに育つ。オンラインだけでは人は育たない、OJT等アナログが重要だと経営者は力説する。