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ひとりのリーダー

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コラム「人と経営」

ひとりのリーダー

1.若きリーダーの挑戦

某テレビ局で放映されているドラマ『ファーストペンギン!』が評判を呼んでいる。漁師たちから頼まれ、社長となった女性が数々の困難に立ち向かう実話から生まれた。

ドラマの原作本を記した著書が同名で出版され余計に注目されている。彼女は今、コンサルタントとして活躍しているが、数年前には米「フォーブス」誌が、特筆すべき活躍をしたアジアの30歳未満30人を紹介する「30 UNDER 30 Asia」に選出された。

ファーストペンギンの由来は、集団で行動するペンギンのうち、最初に氷上の群れを飛び出して海水に飛び込む一羽のこと。

2.出会いがリーダーを生む

兵庫で20代にある居酒屋を創業したK氏。その後外食チェーンを築き、国内外で千店舗を超える大繁盛店に。「グローバルで世界一のチェーンになる」と意気込む。

彼が創業前に通った屋台で、居酒屋の原点を見つけ一号店を開店。軌道に乗った頃に、T県で出会った異業種店。そこでの発見が現在の外食店への転換に繋がる、そして大きく飛躍。

スターバックスコーヒーの創業者、シュルツ氏は器具メーカーのセールスからシアトルのスターバックスの前身の焙煎コーヒー店を買収。イタリア ミラノのエスプレッソバーに出会い、現在のチェーンの礎に。

3.三方よしの経営

ファーストペンギンの彼女は大学中退後、結婚、見ず知らずの山口県へ。当時、漁業経験の無い幼い子供の母親。翻訳の仕事をこなしながら地元旅館の手伝いに。そこで出会った漁船の船団長との出会いが始まり。

事業の立ち上げから苦労の連続、商流をはじめ様々なイノベーションを行った。経営のスタイルは近江商人が大切にしていた三方よし。消費者、漁業者、社会の三方に受け入れられたことが成功裡に。

「三方よし」は、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。近江(現在の滋賀県)に本店を置いて、江戸末期から明治にかけて商売をしていた近江商人の精神。

故人ではあるが偉大な経営者、松下幸之助さんや稲盛和夫さんの経営哲学にも通じる。

(Written by 川下行三 22/11/30)
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