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大黒柱に車をつけよ

column

コラム「人と経営」

大黒柱に車をつけよ

1.変化をつくる

企業の不祥事が続いている。大変化の時代、経営者のリーダーシップが問われる。リーダーシップは変化をつくる、推進する。マネジメントは変化を管理する。

日本の小売り業1位はセブン&アイ・ホールディングス(11兆8,113億円・2022年)。2位はイオン(約9兆1,168億・2022年)。この2社のリーダーシップが変化をつくっている。

セブンイレブンの実質的創業者、鈴木氏はよく、「世の中は変わって行く、過去の経験を破壊しろ」と。「リーダーは心を鬼にして改革しろ」。

2.大黒柱に車をつけよ

国内の売上げだけを見ると日本一はイオン。その前身、岡田屋は江戸時代中期の1758年に三重県四日市で創業。その時から数えると265年と古く岡田屋は呉服屋から戦後スーパーに変身。

岡田家の家訓に「大黒柱に車をつけよ」がある。店の屋台骨を支える大黒柱に車をつけ、直ぐに動かせるようにしておく。四日市本店時代、人通りが変化した事に気づき移転をした。

今までと同じ場所で、同じ事をしていたら失速する。「大黒柱に車をつけよ」は、世の中の変化に対応して変えて行け・革新をして行け。変化に気づき素早く動く。

3.上げに儲けるな、下げに儲けよ

岡田屋の家訓にもう一つ、「上げに儲けるな、下げに儲けよ」。バブルの時代、他の大手小売り業は不動産や金融業に進出しイオンは本業に徹した。バブル期に投資をしたダイエーやニチイは後退しイオン傘下に。

イオン創業者の岡田卓也氏は「上げに儲けるのはおかしい。商人の本当の姿ではない。下げに儲けるのが本当の商人だ」。

近年、日経平均株価は値を上げ、バブル期の最高値4万円に迫っている。上げの時代を迎えているのか、見極めるべき時だろう。多くの人が飛びつくところは危ないことを認識しよう。

(Written by 川下行三 23/09/10)
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