
コラム「人と経営」
生きがいとは
1.アンパンマンと生きがい
1988年、アンパンマンがアニメ化された。その時のテーマ曲「それいけ!アンパンマン」の原曲の作詞をやないたかしがこう書いた。
なんのために生まれて、なにをして生きるのか。こたえられないなんてそんなのはいやだ!。今を生きることで熱いこころ燃える。だから君はいくんだほほえんで・・・
何のために生まれてきたのか「お腹をすかせた人や傷ついた人たちを救うため」。そうそれがアンパンマンの生きがいなのだ。
2.IKIGAI
何のために生まれて来たのか、何をして生きるのか。人生の大きな命題だが、多くの人は答えられない。そして、あなたの生きがいは何か。その質問にも直ぐに答えられない。
脳科学者の茂木健一郎が書いた書籍「生きがい」が海外で注目されている。生きがいとは、生きる理由や人生の目的という以上に、生きていることそのものに根ざした感覚である。
海外では2010年以降、IKIGAIの研究をしている学者や作家が多数いる。特にブルーゾーンと呼ばれる長寿者の多い地域を訪ねて、その秘訣を明らかにしている。
3.生きがいを見つける
関東の某中小製造業、障害者雇用を積極的に進める。そこで働く知的障害者の彼らは働くことで生きがいや喜びを感じる。人の役に立つ、人に必要とされる人間になる権利を持つ。
生きがいを見つけるには、まずは、行動すること。行動を起こさなければ、偶然の幸運に出合うチャンスが生まれない。新しいことに挑戦する、人に会う、そして、気づくこと。それが偶然の幸運となる。
働きがいはある目標を達成する。セールスで有れば成績を残す。経済的な成功が働きがいに繋がる。しかし、生きがいは、経済的な成功の有無ではなく、使命感や世の中の役に立つなど社会的な側面が必要だ。