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採用と教育を考える No.1

column

コラム「人と経営」

採用と教育を考える No.1

1.採用と教育の実態調査

某中小企業の経営団体が、採用と教育の実態調査を年末に行った。結果から読み取れるのは、景気が良くなり求人は確実に増えているが、以前のような安易な採用は少なくなっている。

すなわち、学生を観る目は厳しくなり、いい人材がいない場合は採用を手控える。新卒ではく、中途採用に求める。そんな傾向が強くなった。
しかし、一方では現場の人手が欲しいの要望に応じて、無計画に採っている会社も有る。バブル期に見られた状況に似ている。

さて、学生はどうなのか?入社するが、思っていた仕事でないと、3年を待たずに辞めて行く。マスコミの報道と同じく3年で1/3が退職する。転職希望を煽る人材会社も彼らの背中を押す。

2.採用の前に戦略が必要

米国の航空業界で、唯一勝ち組と言える企業が有る。ビジネス路線に特化し、地方から地方を繋ぐ。この会社の戦略は、ビジネス客を早く、安全に移動させる。

その戦略を実践する上で欠かせないのは、パイロットで有り、客室乗務員、地上スタッフなどの人材だ。いくらコンピュータが発達し、システムが出来ていても、数多くの路線を運行し、日々のトラブルを解決して行くのは社員達である。

この企業は採用に惜しみなく金と時間を使う。自社の戦略を実行できる優秀な社員が欲しいからだ。厳しい条件をクリアーした人材は活躍する。経営者はこの事を心得ている。

3.小さな会社にこだわる理由

大阪に採用と教育でユニークな旅行会社が有る。ホームページで新卒1名の採用をしたら3,000人の応募があった。自分の好きなことができるという事に飢えている若者が多いからだ。

ここは主催旅行が中心の事業展開で、手配やチケット販売などの事業はやっていない。つまり、旅行商品で飯を食っている。地域を限定したり趣味の分野に特化した商品を企画・開発する。

活躍している人材は、やはりその分野が詳しい、大好きな人材でないとつとまらない。社長は「私としては生きるか死ぬかぐらいの覚悟で自分がやりたいと思っている志ある人間を入社させたいと思っています。」

「今、私自身で育てがいのありそうな人間を自分で仕込んでみたい、徹底的に鍛えてみたいと考えています。そのために会社の規模が小さくなっても別に構わないと思っています。」

(Written by 川下行三 07/03/15)
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