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自然に学ぶ No.2

column

コラム「人と経営」

自然に学ぶ No.2

1.米国西海岸の自然企業

ザ・ノース・フェイスというサンフランシスコで産声を上げたアウトドアブランドの著名企業がある。現創業者が大学卒業後に起業。過剰な消費社会に背を向け、自然や環境のことを考える「生き方」を唱えた。

新技術や新素材を使って新しいマーケットを創造する。テントや寝袋やバックを開発。
そして、ブランドとしての地位を確立した。

シアトルに本拠を置く「REI」。アウトドア生協として、全米に小売店を持つ。
働きがいのある会社でも上位にランキングされている従業員にも優しい会社も自然企業だ。

2.日本の自然企業

「社長室はアウトドア」という本を自ら書き、モンベルというブランドを立ち上げた辰野社長は、大阪出身だ。日本全国のショッピングモールにショップを展開し、山登りや川下りのギアーから衣料までを直販する。

登山家の彼は、登山の経験と衣料商社時代の知識を併せて、新素材を活用した寝袋を開発。
そこからビジネスがスタート。日本では希なアウトドア企業に成長した。

彼が理想としたビジネスモデルは、米国東海岸のボストンから高速道路で2時間北上したところにあるフリーポートに拠点を構えるLLビーンだ。カタログ通販から始まり、日本でもお馴染みのブランドになった。

3.ビジネスには哲学が要る

これらの自然企業は、人間が自然とうまく過ごして行く為の道具や衣服を提供している。
大きなビジネスでは無いが、経営者自身が自然の中に身を置き、製品開発を行い企業の理念を創り社会に貢献して来た。

LLビーンの本店に行くと、様々なアクティビティー(例えばサイクリングなど)を体験できる。
ハードを扱うだけではなくそのソフトも提供する。その体験活動の中に自然に対する考え方などが盛り込まれている。

「社員をサーフィンに行かせよう」の著者はパタゴニアの創業者だが、同社は古くから環境保護活動を展開し、製品にも思想を反映させている。ペットボトルのリサイクルで作ったフリース製品はその代表格になる。

同社の日本支社では、環境キャンペーン「フリー・トゥ・フロー~川と流域を守る」を実施。
本来の川を復活させ、人間と自然界のバランスを取り戻すために個人または地域社会が現状を認識して行動を起こすことを目指している。

(Written by 川下行三 09/02/01)
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