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流行を追うな No.1

column

コラム「人と経営」

流行を追うな No.1

1.高品質・低価格は流行

高品質・低価格の小売店に元気がある。絶好調のユニクロ、家具のニトリ、靴のABCマート、自転車のアサヒなど専門店ナンバーワン企業は比較的調子が良い。
共に製造小売業として生産を中国などで行っている。

自社ブランドが有るか、自社のオリジナルな商材を持っているかが、好不調、特に収益の差として顕著に現れる。同じ業種・業態で同じような商品を扱っているが、ビジネスモデルは大きく違う。

アサヒ、ABCマートは僅か10数年で急成長を遂げて同業他社を追い越しトップを走る。
製造業では、この現象は見られない。旧態依然の大企業が幅を利かし、未だに同業で君臨をしている。

2.栄枯盛衰

靴の小売店や問屋は、この10数年でバタバタと倒れている。その中で元靴問屋(商社)のABCマートは快走している。同じく自転車小売りも店をたたむ縮小市場でアサヒは増収増益を更新する。

何が違うのか、1店舗なら少々変わったことも出来る。しかし、数店舗となると同じように出来ない。アサヒの社長はこう言う「人材が育つスピードに合わせて店舗展開をする」。
急激な拡大を好まない。

マーケティングとは、企業が市場環境の変化にいかに対応するかである。
今は市場構造が大きく揺らいでいる。その構造の変化を察知し、企業の中に素早く取り入れることが出来るか。この差が勝負を決める。

3.流行を追うな

資本主義経済はムダの上に成り立つ。常に新商品を発売し販売しなければ、成長を維持出来ない。右肩上がりの構図が出来上がっている。流行を追い続けなければならない。

目の前だけを見ていると崖から転落する。流行を追い続けると全体が見えなくなることがある。
行動の変化を見るのではなく、その背景や構造の変化を見つめなければならない。
一過性なのか数年続くのか。

サステナビリティは、持続可能な経営を目指すことだ。量的な成長を指向せず、社会貢献や地球環境への配慮を目的に掲げる企業も存在する。
今まさに、自社の存在意義を見つめ直す時期ではないだろうか。

(Written by 川下行三 09/07/23)
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