コラム「人と経営」
予測のつかない時代が訪れている No.2
1.AIが数メートルの距離に潜んでいる
AI(人口知能)が身近な存在になってきた。スマホのアシスタント(iPhone で言えばSiri)に問いかけると回答をしてくれる。音声を文字に変換するのも得意。
そしてそれがスピーカーに搭載されたのがAIスピーカー。米国では普及期に入って来た。Amazon Echoがその分野では一歩抜きんでている。Amazon はそのAIを活用し電子レンジを11月に発売する。
これから大きく進歩するであろう自動運転にもAIは中心サービスとして機能して行く。ユーザーはそのAIを意識することなく様々な分野で活用して行くだろう。
2.企業でAIはどう使われるのか
日本を代表する製造業では、AIを活用した実験が始まっている。
画像認識技術を使い、熟練工の作業を記録し、そのビッグデータから作業工程の見直しや機械化やロボットの導入などに可能性が拡がる。
事務作業者などのホワイトカラー職にICタグを付けさせ、日々の行動をデータ分析し、働き方改革に繋げるなどの実験も進んでいる。
販売会社では、ユーザーの購買履歴のデータ分析をAIを活用し、今まででは発見できなかったユーザー特性から商品開発や販売方法の見直しなどに利用をされようとしている。
3.思わぬ結論
NHKが開発したAIひろしを使いNHKスペシャルを3回ほど放送している。第3回目の「健康寿命を延ばすヒント」は、日本全国の65歳以上、のべ41万人の生活習慣や行動に関するアンケートを分析。
そこで出て来た驚きの結論は、「子どもと同居より、ひとり暮らし」や「食事や運動を心掛けるよりも、読書」など。グーグルが開発したAI「AlphaGo」は囲碁のプロ棋士を負かし、今も進化を続けている。
今年多くの台風被害が続出した日本、世界的にも不安定さは続く。
そういった分野や医療などにAIの活用が益々望まれる。