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持続可能な経営を目指せ No.3

column

コラム「人と経営」

持続可能な経営を目指せ No.3

1.長寿企業が多い日本

世界と比べると日本には社歴の長い長寿企業が多い。そして、その中心は中小企業だ。明治、大正、昭和初期に創業し、5代目、6代目の社長が活躍している優良企業が連なる。

戦後まもなく創業した60年~70年の企業はその数十倍存在する。
江戸時代から続く数百年の企業も地方には多く、コツコツと地道に事業を継続する。

日本民族は政治を司る頭首は変わるが、地元に固着した農民は、何代にも渡り家を守り血縁を継続している。

2.国連が提唱する持続可能な目標とは

国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標の「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals(SDGsエスディージーズ)」。

SDGsは17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169の目標で構成されている。このSDGsのはじめの6つの目標は貧困や飢餓、健康や教育、安全な水など開発途上国に関わる。

8番目の目標の「働きがいも経済成長も」は、全ての人が持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する。これが企業の目標にも合致する。

3.SDGsを取り入れている企業

そのSDGsを経営に取り入れ横浜を中心に和食店を展開している中小企業がある。SDGsの理念と行動計画に共感し、2017年に経営理念を「食を通じて持続可能な共同体の創造と発展に寄与する」に維新。

具体的には、持続可能は漁業でとられた「MSC認証」の水産物や責任有る養殖により生産され「ASC認証」の水産物を利用したり、保存料・合成着色料などの食品添加物の利用、合成洗剤利用を撤廃。

従来のCSR(企業の社会的責任)とSDGsの違いは本業とは別の社会貢献活動ではなく、企業がそれぞれの本業を通じて目標達成に取り組むことを目指している。

(Written by 川下行三 19/10/19)
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